全身性エリテマトーデスの方が加入できる海外旅行保険と、海外渡航アドバイス
全身性エリテマトーデス(SLE)をお持ちの方の海外旅行保険を手配したケースをご紹介します
全身性エリテマトーデスは自己免疫疾患のうち膠原病の一種で、20~40代の女性に多い疾患です。
治療には内服薬を基本に、皮膚症状がある場合には塗り薬が処方されるなど、症状に応じた薬が用いられます。
ご相談者様は海外渡航を予定されており、海外旅行保険への加入を希望されていました。
しかし、全身性エリテマトーデスの治療のため継続して薬を服用していることから、加入できる保険がないのではないかと不安に感じられていたそうです。
一般的に、持病をお持ちの方は海外旅行保険への加入が難しくなる傾向にありますが、保険に加入せず海外の病院に行くと、高額な治療費を自己負担することになってしまいます。
ご相談者様も、無保険で海外渡航するリスクを強く懸念しておられました。
ご相談者様に全身性エリテマトーデスの治療状況を詳しくお聞きしたところ、ご加入いただける保険会社が見つかり無事にご加入いただくことができました。
全身性エリテマトーデスのような持病をお持ちの場合、旅行日数によってご加入いただける保険や方法が異なります。
31日以内の海外渡航の場合はネットでご加入可能
持病のある方におすすめなのがAIG損保の海外旅行保険です。
AIG損保の海外旅行保険であれば、持病があっても加入することができ、31日以内の渡航であれば持病も含めて補償されます。
(ただし、最初から治療を目的とした渡航は補償されません。)
詳細については以下ページをご確認ください。
持病も補償されるAIG損保の海外旅行保険
32日以上の海外渡航の場合
留学やワーキングホリデーなど渡航期間が32日以上となる場合、持病があると加入できる保険が大幅に制限されてしまうことがあります。
弊社が提携している保険会社の中には、持病が補償対象外となるなどの条件が付くものの、ご加入いただける保険を取り扱っています。
過去には全身性エリテマトーデスをお持ちの方に、海外旅行保険にご加入いただいた実績があります。
実際に加入できるかは現在の健康状況によって異なりますので、以下のページより弊社までお気軽にお問い合わせください。
留学保険・ワーホリ保険のご相談フォーム
海外に行くにあたっての注意事項、渡航アドバイス
渡航前には必ずかかりつけ医に相談しましょう
海外渡航前にはかかりつけ医を受診し、現在の健康状態や治療状況を踏まえて海外渡航が可能かどうか確認しましょう。
全身性エリテマトーデスの場合、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返す性質があるため、海外渡航にあたっては病気の勢いが強い活動期を避けて、体調を優先した計画を立てることが大切です。
薬は十分に用意しましょう
全身性エリテマトーデスの治療のために薬を飲んでいる人は、数日の渡航であっても予定日数よりも多めに持っていくといいでしょう。
特にワーキングホリデーや留学など長期の渡航となる場合は、滞在中に現地で処方してもらったり空港での入国審査にも対応できるよう、かかりつけ医で英文の診断書や薬の処方内容がわかる薬剤証明書を取得しておきましょう。
実際にSLEをお持ちでワーキングホリデーでカナダに行かれていたお客様(20代女性)から、どのように薬や診察をされていたのかをインタビューで聞きましたので参考にされてください。
全身性エリテマトーデスの方のカナダ留学・ワーホリでの薬や病院の探し方
観光や出張など短期渡航の場合でも、現地で薬を紛失や盗難されてしまったり、飛行機や空港のトラブルで渡航日数が増えたりすることもあるため、薬は余裕をもって多めに持っていくことが大切です。
飛行機に搭乗する際に預けた荷物が紛失(ロストバゲージ)してしまうことは想像より多く、運良く発見された場合でも手元に戻ってくるまでに日数がかかることもあるため、手荷物を含めた複数の荷物に小分けにして運ぶなど工夫しましょう。
荷物の紛失・ロストバゲージは私たちが思っている以上によく発生していますので、気を付けてください。
海外旅行保険に加入しましょう
海外で病院に行った場合の医療費は、日本のように健康保険が適用されないため高額になりがちです。
現地の慣れない環境で体調を崩してしまったり、ケガをしてしまったりなどに備えて、渡航前には海外旅行保険に加入しておくことが大切です。
海外旅行保険には出発前ギリギリまで加入することができますが、持病がある人は加入できる保険を探さなければならなかったり、手続きに手間や時間がかかったりすることがあるため、早めに準備しておきましょう。
海外療養費制度の利用も検討を
海外旅行保険で持病が補償されない場合は、加入している健康保険(国民健康保険や会社で加入している健康保険協会など)の海外療養費制度の利用も検討しましょう。
海外療養費制度を利用するにあたっては、現地の病院で書類を書いてもらう必要があるため、念のため渡航前に必要書類を印刷して持って行くといいでしょう。
ただし、海外病院で額がそのまま認められるわけではないため、還付金が思ったより少なかったというケースも多いです。
申請には必要な書類が多くて手続きも煩雑で使い勝手が悪い点もあります。