クレチン症の方が加入できる海外旅行保険や海外渡航アドバイス
甲状腺ホルモン不足は女性に多く、甲状腺機能低下症は40歳以降の女性の約1%に発症すると言われていますが、中でも先天性のものをクレチン症といいます。
先日、弊社が提携している留学エージェントより
「クレチン症を患っておられるお客様が海外留学保険に入れなくて困っている」
とのご連絡をいただきました。
お客様は海外留学を予定されていましたが、持病のクレチン症が告知事項に該当し、通常の海外留学保険では加入することができない状況とのことでした。
一般的に、持病の治療を続けている人や、定期的な診察・検査を受けている人などは、保険に加入することが難しくなります。
弊社では、お客様からクレチン症の治療状況や海外渡航予定を詳しくお聞きし、提携する保険会社に確認したところ、特別プランで無事にご加入いただくことができました。
クレチン症をお持ちの方の場合、渡航される日数によって海外旅行保険の保険内容や入り方が異なってきます。
31日以内の海外渡航の場合
持病のある方におすすめなのがAIG損保の海外旅行保険です。
AIG損保の海外旅行保険はクレチン症があっても加入することができ、31日以内の渡航であればそのクレチン症の治療や悪化についても保険で補償されます。
(ただし最初からクレチン症の治療を目的とした渡航の場合は補償対象外になります。)
詳細については以下ページをご確認ください。
持病も補償されるAIG損保の海外旅行保険
32日以上の海外渡航の場合
渡航期間が32日以上となる場合、クレチン症の治療や悪化は補償対象外となるなどの条件が付くものの、海外旅行保険への加入ができる可能性があります。
実際に加入できるかは現在の健康状況によりますので、以下のページより弊社までお気軽にお問い合わせください。
クレチン症をお持ちの方の海外旅行保険のご相談はこちら
実際にクレチン症や甲状腺機能低下症をお持ちの方に保険を手配した事例が複数ありまして、一例を載せておきます。
クレチン症をお持ちの方の海外留学保険を手配しました
海外に行くにあたっての注意事項
クレチン症に限った話ではありませんが、一般的に持病のある人が海外に行くときは次のようなことに注意しましょう。
渡航前には必ずかかりつけ医に相談しましょう
海外への渡航前にはかかりつけ医に相談し、現在の体調や、それを踏まえた渡航可否を確認しておくことが大切です。
薬は十分に用意しましょう
病院で処方された薬を服用している人は、薬を多めに持っていくことが大切です。
特に長期の渡航予定で、滞在中に現地で処方してもらう必要がある場合は、かかりつけ医で英文の診断書や薬剤証明書を取得しておくといいでしょう。
観光や出張など短期渡航の場合でも、薬の紛失や飛行機や空港のトラブルで渡航日数が増えるリスクを想定して、予定日数よりも余裕をもって多めに持っていくことが大切です。
さらに、飛行機に搭乗する際に預けた荷物が紛失してしまう可能性もあるため、手荷物を含めた複数の荷物に小分けにして運ぶなど工夫しましょう。
海外旅行保険に加入しましょう
海外では日本で病院に行く場合と違って健康保険が使えないため、医療費が高額になってしまうことが珍しくありません。
留学やワーキングホリデーなどの中長期渡航はもちろん、観光などの短期旅行の場合でも、海外旅行保険には必ず加入していきましょう。
クレチン症をお持ちの方は加入手続きに時間がかかったり、郵送での申し込み手続きが必要になったりすることもあるため、早めに準備しておきましょう。
海外療養費制度の利用も検討を
持病の治療・服薬薬が海外旅行保険で補償の対象外となる場合は、加入している健康保険(国民健康保険や会社で加入している健康保険協会など)の海外療養費制度を利用することを検討してもよいでしょう。
申請のためには現地の病院で専用書類に記入してもらう必要がありますので、渡航前に事前に印刷して準備しておくと安心です。
ただし、海外療養費制度では、現地の病院や薬局で支払った金額がそのまま認められるわけではありません。
申請に必要な書類が多く手続きが複雑な一方で、還付金が思ったより少ないということも考えられますので、過度な期待は禁物です。